産業

2017/02/25

農業

本村は小さな離島村でありながら今なお6ha余りに及ぶ水田が有り、水稲の二回作が堅持されていることは特筆すべきことであります。

「黒米リキュール、黒米茶」を島の特産品として商品開発に取り組み、とかしき島ブランドとしての販路拡大を図っています。

平成20年度からは、完全無農薬・有機栽培を積極的に支援し、「食の安全・安心」を土台にした島産農作物の産地化を推進しています。

また、渡嘉敷村農産物処理加工施設を活用し新たな特産品の開発を図るとともに、渡嘉敷村滞在型体験農園施設をIターン者の受け入れ施設と位置付け、新規就農者の確保を促進し農業後継者の確保・育成に努め、本村農業の振興と農業経営の改善に向けて支援を行います。

林業

本村の総面積は1918haで、民有林面積は1655ha、区域面積に占める森林率は87%となっている。

そのうち人工林面積は325haであり、人工林率は19.4%で県平均の14%より高い値である。

人工造林の推進及び住宅周辺の森林保全整備を積極的に行い、森林の有する多面的機能を総合的かつ高度に発揮させるため、重視すべき機能に応じた整備を行う観点から、森林を「水土保全林」、「森林と人との共生林」、「資源の循環利用林」に区分して、目的に沿って育成単層林施行、育成複層林施行、天然生林施行を目的に実施し、望ましい森林資源の姿に誘導するように努めています。

漁業

本村はパヤオ(浮き漁礁)の設置によるマグロ延縄漁を中心に、刺し網や追い込み網漁などが行われています。

近年は冷凍施設を備えた鮮魚の直売店が整備され、水産物の安定供給が図られています。また、特産品開発にも力を入れ、確立されたマグロジャーキーや佃煮に加え、新たな製品作りにも意欲的に取り組んでいます。

商工業

本村における小売店は、農協を除いては家族経営の小規模な店舗で、主に食料や日用雑貨を取り扱っており、これらの商品は沖縄本島からフェリーで運ばれています。

近年は、地域の素材を活用し主に観光客を対象にした特産品やお土産品店・飲食店も増え村経済の一翼を担っています。

観光産業

観光産業は、村経済の主軸となり、特に若年従業者の割合が高くこれから最も期待される分野であります。

定期航路の大型化や、高速艇の就航により、人員の大量輸送や利便性の向上が図られ、幹線道路の整備や宿泊施設等の整備が進みつつありニーズの多様化に対応したサービスの提供や高級化が図られつつあります。

また近年、本土からの高校生を商工会が中心となって分宿型の受け入れをおこなう修学旅行が増加傾向にあり、マリン体験や民宿での島の歴史や文化とのふれあい体験等が行われていて今後本村の観光振興に大きく寄与することが予想される。

「渡嘉敷島一周マラソン大会」はランナーとボランティアと村民とがふれあう冬場のイベントとして定着しつつあり今後も魅力ある大会として継続開催しさらに参加者の拡大に努めていきます。